この記事では、薬機法(旧・薬事法)の専門資格『薬機法管理者』に関してよくあるご質問(Q&A)をまとめました。
あくまで筆者の体験談を元にした回答ですが、『薬機法管理者』の公式サイトには掲載されていない、受講者の立場での疑問にもお答えしています。
▶︎ よくあるご質問(薬事法有識者会議)
『薬機法管理者』の実際のところが知りたいという方は、ぜひご覧ください。
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『薬機法管理者』という資格について
薬剤師と何が違いますか?
下記に簡単な比較表をまとめましたが、それぞれまったく異なる資格です。
薬機法管理者 | 薬剤師 | |
認定主体 | 民間資格(薬事法ドットコム) | 国家資格 |
意義 | 薬機法の専門知識や技能がある証明として発行(法律による業務規定はありません。) | 医師が出す処方箋に基づく調剤、服薬指導ができるようになる(薬剤師法で規定) |
取得要件 | 全14章からなるカリキュラム講座を受講し、修了試験と資格試験に合格すること | 6年制の薬科大学や大学の薬学部を修了し、薬剤師の国家試験に合格すること |
取得すると、どんなメリットがあるの?
ざっと上げると、下記のシーンで役立ちます。
- キャリアアップの証明に
- 日々の広告・コンテンツの薬事チェックの生産性向上に
- 『YMYL(Your Money Your Life)』ジャンルの検索品質評価対策に
- 検索エンジンが重視する、サイトの『E-A-T(専門性-権威性-信頼性)』確保に
- 文字単価アップに
薬機法は、年々、規制が厳しくなっている法律で、各事業者とも対応策に頭を悩ませています。
薬機法の規制の下で事業展開するヘルスケア業界に所属する方には、ぜひおすすめしたい資格ですが、彼らを支援する立場にある方(ライター・コピーライター、アフィリエイター、インフルエンサー)にとっても、信頼と評価が高まる武器として有用です。
私自身、未経験から健康食品(サプリ)のECサイトを運営している立場としては、『薬機法管理者』の資格を取得することで、下記の実感を得ています。
- 自信が深まった
- リスクコントロールの幅が広がった
- 事業者としての信頼(対取引先や消費者)が高まった
たかが資格、されど資格。
結局は、使い方次第でしょう。
『薬機法管理者』の資格取得費用(料金)について
資格取得費用の元は取れますか?
受講・資格試験受験料一式で¥89,800。
決して安い出費ではないですが、キャリアアップや、仕事の引き合いや単価アップにつながるなら、高いとも言えないでしょう。
私自身は、下記観点で十分、元は回収できたと思います。
- 薬事チェックの外注費が圧縮できた
- 薬機法違反による、誹謗中傷(最近、SNSで目立ちます)リスクの軽減
- 初対面の取引先の反応が良い(消費者はどう見ているか分かりませんが)
- 薬機法の相談をされることで、ネットワークが広がった
- コンプライアンス遵守していることが、精神的な自信と拠り所になっている
- サイトの権威性がSEOにプラス効果を与えている(あくまで推測です)
その他、周りの『薬機法管理者』の有資格者の話を聞くと、
- 「文字単価が上がった」
- 「薬機法の勉強会を頼まれるようになった」
- 「単価の高い案件依頼が増えた」
- 「商品の企画・開発段階からアドバイスを求められるようになった」
といったメリットをあげ「十分、元は取れる」と言います。
▶︎ 【口コミ・評判】『薬機法管理者』資格の取得者インタビュー – vol.2
▶︎ 【口コミ・評判】『薬機法管理者』資格の取得者インタビュー – vol.3
▶︎ 【口コミ・評判】『薬機法管理者』資格の取得者インタビュー – vol.4
▶︎ 【口コミ・評判】『薬機法管理者』資格の取得者インタビュー – vol.5
受講・資格試験受験料以外に、かかる費用はありますか?
受講・資格試験受験料一式¥89,800以外の通学費や、テキスト・参考書代などの余計な費用は一切かかりません。
受講・資格試験受験料の決済(支払)方法は?
クレジットカードと銀行振込の2種類です。
講座と、試験を分けて支払うこともできますが、それぞれ一括のみです。
資格試験が不合格になったら費用はどうなるの?
資格試験の受験料を支払えば、再受験することができます。
講座の受講料は、一度払えば、最長1年間は何度も繰り返し受講可能です。
場所・時間について
勤務中の身ですが、勉強時間はどう確保しましたか?
筆者の場合、合格までに要した勉強量は、1日30分ペースで4週間(900分=15時間)。
筆者は、元々、ヘルスケア業界にいたわけでも、ベースの知識があったわけでもありません。
1日も休まず頑張りましたが、毎日30分程度集中する時間はなんとか捻出しました。
勤務中でも、負担なく取り組める資格だと思います。
受講開始から、どのくらいで合格しますか?
非公開ではありますが、資格団体の関係者に質問したところ、平均3ヶ月とのこと(大半が就業中の方です)。
筆者の場合、受講開始から資格取得(合格)までのスケジュール感は、およそ1ヶ月半でした。
- 受講開始:2019年2月上旬
- 修了試験:2019年2月中旬
- 資格試験:2019年2月下旬
- 資格取得:2019年3月中旬
受講方法・内容について
資格を取るのに、講座を受けるの?
『薬機法管理者』は、全14章にわたるカリキュラム講習の受講と資格試験が1セットの資格です。
自動車免許の教習と卒業試験をイメージいただくと分かりやすいかと思います。
eラーニング(オンライン)を経験したことがないのですが、どんな感じですか?
一言で言うと、インターネットの通信講座です。
資格団体から発行された受講者IDとパスワードで講座画面にログインの上、全14章のカリキュラムを順を追って受講していきます。
また、各章ごとにチェックテストがあり(自動採点付き)、理解度も把握できます。
自動車免許の教習やその他の資格講座と違って、仕事の帰りや休日に通う必要もありません。
在宅しながら、インターネットでいつでも好きな時に、自分のペースで受講・試験を受けられます。
自己管理する難しさはありますが、普段、勤務中の方や忙しい方にとっては、非常に便利な資格です。
勉強する上で、おすすめのテキストや書籍はありますか?
特にありません。
『薬機法管理者』の資格団体(薬事法有識者会議)が提供するeラーニングでのカリキュラムが唯一の教材であり、それらに従って勉強するだけで十分です。
独学でも大丈夫?
eラーニング(オンライン)のカリキュラム自体が独学向けにつくられています。
『薬機法管理者』の資格対策のテキストや問題集も市販されていません。
講座で分からないところはどうするの?
講座画面内にある、質問ボックスから資格団体に質問ができ、筆者もフル活用させていただきました。
質問は3回まで無料ですが、4回目以降はチケット購入制(有料)でした。
講座で、景表法や健増法のことも学べるって本当ですか?
本当です。
景表法は、第4章で学べます。
<第4章:講座概要>
- 景表法とはどういう法律か?
- ヘルスケアビジネスとの関係で景表法はなぜ重要なのか?
- 2003年の法改正(不実証広告規制)とは?
3-1:概要
3-2:全体像
3-3:客観的な実証(合理的根拠) - 特商法の改正
- 法の運用(不実証広告規制)
5-1:担当する役所
5-2:実態
健増法は、第6章で学べます。
<第6章:講座概要>
- 健康増進法とはどういう法律か?
1-1:制定
1-2:改正 - 改正健康増進法とガイドライン
2-1:法の内容
2-2:ガイドラインによる拡大 - 付近ルール
3-1:付近ルールとは何か
3-2:付近ルールによる規制拡大 - あっせんルール
4-1:あっせんルールとは何か?
4-2:あっせんルールによる規制拡大 - 媒体責任
- 小括
- 改正増進法による行政指導の実情
- その後
『薬機法管理者』の資格試験について
試験日程はいつですか?
1ヶ月に3回(毎月6日、16日、26日)、日程が組まれ、チャンスは多いです。
試験(制限時間60分)はもちろんオンラインで、在宅のパソコンで受けられます。
自分の都合良いタイミングで受験できるのも、『薬機法管理者』の大きな魅力です。
出題形式は?
論文形式で3問出題されました(試験時間60分)。
いずれも事例を元に法的な問題点について、自分の考えを入力する内容です。
過去問は手に入れられる?
私の確認範囲では、公開されていません。
講座内のチェックテストは選択式であるため、試験問題の予想は難しい資格です。
資格試験の難易度は?
資格団体に確認したところ、合格率は非開示でした。
合格までの平均期間が3ヶ月とのこと(大半が就業中の方です)なので、難関資格ということはなさそうです。
▶︎ 【口コミ・評判】『薬機法管理者』資格の取得者インタビュー – vol.2
▶︎ 【口コミ・評判】『薬機法管理者』資格の取得者インタビュー – vol.3
▶︎ よくあるご質問(薬事法有識者会議)